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失敗しないための大規模修繕工事

外壁タイル面の剥離のポイント

  • 1. 推定される原因
  • 2. 補修方法の検討
  • 3. 補修

I. 推定される原因:下地処理の問題

下地調整モルタルの剥離

タイル剥落箇所および修繕工事により剥がし箇所を観察すると、躯体下地は平滑であり、目荒しをした形跡がない。また下地調整材が1ミリ程度と薄く、指で擦っただけで膜状(写真左参照)に剥れたり、ポロポロと欠け落ちたりと、硬化不良を起こしている可能性があり、タイルはその下地材の上に施工されているため、下地材ごと剥落したと考えられる。

躯体面の露出

また、今回の剥落面のほとんどはタイル接着モルタルと躯体面の間で発生していることが分かり(左写真参照)、貼付モルタルの調合は問題なかったものと思われる。そこで考えられる問題事項としては、

(1) タイル貼付前の高圧洗浄による清掃、目荒らしが充分行われていないこと
(2) コンクリート型枠材脱型時の剥離剤が完全に除去されていないこと
(3) 貼付モルタル塗布前の吸水調整材の塗布がされていない、若しくは不十分であること

 などが挙げられる

II. 補修方法の検討

対策:タイル部分貼替え

現状の剥落箇所に加え全面打診調査により浮きが発生している箇所の既存タイルを剥離し、再度タイル貼りを行なう。その際、剥落の原因として推定した脆弱な下地を撤去し、躯体に充分な目荒しを行なうことが重要となる。

対策:タイル全面貼替え

現状の剥落箇所や全面打診により判明した浮き箇所以外の箇所も、今後、経年とともに浮きが発生する可能性がないとは言えない。ついては既存タイル全面を貼り直す手法も考えられる。ただし上記の1に対しコスト的に割高となるため、バルコニー内の壁面、外部廊下内の壁面、1階部分など剥落による危険度が低い箇所は対象外とすることも、予算検討上必要である。

対策:ピンネット工法など

現状のタイル貼りを存置させながら、その上に特殊なネット状のものを貼り、ピン固定する補修法がある。ただしすでに剥落している箇所や浮きが甚だしい箇所は部分的に貼替えを行なう必要がある。  この手法は既存のタイル仕上げを活かせたり、新たな仕上材に変更することもできる利点があるが、コスト的には仕上によって割高となる。

III. 補修について

今回の補修は浮きが発生している箇所の既存タイルを剥離し、再度タイル貼りを行った。その際、  剥落の原因として推定した脆弱な下地を撤去し、躯体に充分な目荒しを行い、タイルを貼り替えした。

タイル浮き調査 タイル浮き調査
タイルハツリ タイルハツリ
下地目荒し 下地目荒し
タイル貼り タイル貼り
完成